REIT

REITとは?REITの仕組みとメリット・デメリットを解説します。

「REIT(リート)」って知っていますか?

REITは不動産投資信託のことで、日本国内のものは「J-REIT」とも呼ばれています。

投資に興味のある方や既に始められている方はご存知だと思いますが、まだまだ知らないという方も多いのではないでしょうか。

REITは比較的少額から始められる上に、安定して高配当が得られることから、最近とても注目されている金融商品です。

そこで今回は、REITの仕組みとメリット・デメリットについて、初心者の方にもわかりやすく解説したいと思います。

 

REITとは?

REITとはReal Estate Invesment Trustの略で、不動産投資信託という金融商品です。

そもそも不動産投資とは、アパートやマンションを購入し、売買益や家賃収入で利益を得る投資法です。

REITとは、多くの投資家から集めた資金で不動産を購入し、賃貸収益や売買益を出資した投資家に分配する投資商品です。

実際に不動産を購入して運用する場合、初期費用がたくさんかかり、維持や管理も大変そうですよね。

専門的な知識も必要で、初心者にはなかなかハードルの高い投資法ではないでしょうか。

REITであれば自分で不動産を所有するわけではないので、そういった専門的なこと、面倒なことはプロに任せることができます。

さらに個人の資産では到底購入できないような、都心の高層ビルの運用が可能なのも魅力です。

資産運用の中では、比較的価格変動が安定していて、銀行に預けるよりもずっと多くの分配金が得られます。

 

REITが高配当なワケ

REITではなぜこんなにも高配当が可能なのでしょうか?

その理由は主に、

  1. 法人税対策
  2. 低金利で銀行から融資が受けられる

とされています。

 

法人税がかからないように、利益のほとんどを還元してくれるから

2019年5月現在、定期預金の金利は少しずつ上がってきてはいるものの、夏のボーナス向け1年定期預金の利率は最高で0.35%です。

REITの分配金の利回りは、同じく2019年5月現在で全銘柄平均3.8%前後と10倍以上高くなっています。

なぜ、REITは高い分配金を出すことができるのでしょうか?

その理由は、REITは収益の90%以上を分配金に回すなどの一定条件を満たすことで法人税をかからなくすることができます。

そのため、収益のほとんどを分配金に回してくれるため、高配当が可能ということですね。

 

低金利で銀行から融資が受けられる

また、最近はまだまだ銀行の低金利が続いていますよね。

REITは投資家からだけでなく、銀行からも資金を調達して不動産を購入しているため、収益から銀行に利息を返済する必要があります。

今のように低金利で融資を受けることができれば、返済する利息が少なくて済みます。

要は、住宅ローンの金利が安いと、返済額が少なくてすむのと同じような感じですね。

その分、投資家により多く分配金をバックすることができるようになるとされていますよ。

 

REITのメリット

分配金の利回りが高い

なんといっても利回りがいいのが1番のメリットです。

REIT全体の平均でも4%近くあり、安定して高配当が得られます。

NISA口座で運用を行えば、分配金を全額受け取れるため、NISA口座での運用がおすすめです。

NISAについての詳しい解説はこちらの記事で詳しく紹介しています↓↓↓

今さら聞けないNISAの話。種類と特徴、口座開設の注意点までわかりやすく解説します。皆さん、NISAはもう活用していますか? 一口にNISAといっても、仕組みが複雑だったり、色々種類があったりと理解するのが難しいで...

 

不動産を購入するよりも少額で始められる

REITは多くの投資家から集めた資金で不動産を購入し、賃貸収益や売買益を出資した投資家に分配する投資商品でしたね。

当然ですが、自分で不動産を購入するよりもずっと少額で投資を始めることができます。

不動産を購入するともなれば、最低でも数百万は資金は必要ですが、REITなら安いものなら数万円から投資を始めることができます。

 

分散投資でリスク低減が可能

自分で不動産を購入するとなると、いくつも所有するのは資金的にもかなり難しいですよね。

REITの銘柄は特化型複合型総合型というカテゴリーに分かれ、それぞれ複数の物件を保有しています。

それにより1つの銘柄だけでも分散投資が可能ですが、銘柄組み合わせによってはさらに細かく分散投資を行うことも可能です。

分散投資を行うことで、どれか1つに何かあったとしても、リスクを低減することが可能になります。

分散投資でリスク低減は投資の基本ですね!

 

売買が容易で現金化しやすい

不動産を売買するとなれば、時間をかけて買い手を探し、交渉しない限り、納得のいく評価額を得られることは難しいでしょう。

REITの売買であれば、売りたいタイミングでいつでも売却することができ、数日程度で現金化することが可能です。

 

REITのデメリット

会社の倒産や上場廃止の危険性がある

資産運用全てに言えることですが、投資している会社が突然倒産したり、上場廃止になる危険性があることは常に頭の片隅に置いておきましょう。

不動産投資の場合、不動産の価値がいきなりゼロになることは考えにくいですが、投資先の地域が大規模災害で損害を受けることもなくはありません。

時価総額やNAV、決算報告書などで経営状況を確認するようにしましょう。

 

利回りや分配金が少なくなる可能性がある

投資がうまくいかなかったり、経営状況が悪化すれば、当然ながら利回りや分配金が少なくなる可能性があります。

値上がりによって相対的に利回りが下がったのであれば良いのですが、値下がりも伴えば元金割れを起こすこともあり得ます。

リスクを恐れてばかりでは投資はできませんが、どんなリスクがあるのかと、その対処法についてはしっかり勉強しておくといいですね。

 

まとめ

REITは今人気の不動産投資を比較的少額から始められ、安定して高配当が得られるとても魅力的な金融商品です。

上手にポートフォリオを組めれば、利回り4%以上で毎月分配金を得ることも可能です。

NISA口座なら売買益はもちろん、分配金にも税金がかからず、全額受け取れてとてもおトクです。

ポイントを押さえたら、初心者でも始めやすくおすすめのREIT。

低金利の今のうちに、ぜひ始めておきましょう。

初心者にもおすすめ!REITの銘柄選びで注目したいポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています↓↓↓

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育児をしながらフルタイムで働くワーキングマザーです。//ゆるめの節約術を取り入れながら、資産運用も取り入れて家族の大切なお金を守っています。「ずぼら主婦」の私でもできたゆるゆる節約法や頑張らない貯蓄法、初心者向けの投資法などを発信。