お金のことに限らず、夫婦で意見や価値観を合わせるのってとても難しいですよね。
やはりさすがは元・他人!というだけのことはあり、意見は食い違って当然なのかもしれません。
とはいえ、ここからの長い人生を共に過ごしていく夫婦ですので、少しずつでも夫婦の価値観を揃えていかなければ、喧嘩の絶えない暗い家庭になってしまいます。
そこで今回は、いつも意見の合わない私たち夫婦が実践してきた「夫婦が価値観を揃え、上手くやっていく方法」について紹介したいと思います。
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夫婦の意見を揃えるためには「話し合う」のが基本
夫婦は所詮他人ですので、真の意味で「分かり合う」というのは無理だと思いましょう。
その上で、どれだけ意見を揃えられるかは、どれだけ互いが腹を割って話し合えるかに尽きるのではないでしょうか。
何度も意見交換を行うことで、少しずつ違いが理解できるようになり、価値観が揃っていくものだと私は思っています。
お金に関する価値観の合わせ方
お金の話は「遠い未来の話」から始めるのがBest!
夫婦間でお金の話し合いをする際、近い未来の話からするのはNGです。
価値観が揃っていない段階で、「目先のお金の使い道」など話し合ってもケンカになるだけでムダです。(断言します!笑)
まずは互いに利害関係が少ない、老後や子どもが独立してからなど、遠い未来のことから話し合うのがおすすめですよ。
- 子どもが独立したら、どこに住みたいか
- 何歳まで働くつもりか(再雇用はする?しない?)
- 老後はどんな風に過ごしたいか
など、先の未来のイメージができれば、それに合わせて老後に向けた「貯金計画」を立てることができます。
その後、
- 子どもたちの進学・教育資金
- マイホームの購入をどうするか
- 共働きの場合、いつまで続けるのか?
- 最終的な子どもの人数はどうしたいか?
など、どんどん近い未来の話をしていきましょう。
大まかなライフプランが出来あがれば、それを実行するために必要な資金は自ずと決まってきます。
「◯年後には、◯円くらい貯金が欲しいね」という共通の目標ができれば、達成するための年間貯蓄額が決まり、毎月の生活費も決まります。
あとは今の生活費と比較して、互いに節約できるポイントを探っていくことで、お金の価値観を揃えることができるのです。
相手の趣味・嗜好は否定しない
「こんなものに時間やお金を使ってもったいない!」と感じることってありますよね。
趣味や嗜好の価値観を合わせるのは、とても難しいことです。
タバコや大量飲酒など、健康を害するものの場合変わってきますが、相手の趣味や嗜好は否定しないようにしたいところ。
同じ趣味があるのはとても羨ましいことですが、夫婦の価値観というのは「同じ」である必要はないと思います。
ある程度同じ方向さえ向いていれば良いと割り切って、相手の趣味には口を出さないのが夫婦円満の秘訣です。
互いに自由に使える時間とお金を持とう
結婚すると、少しずつ互いが自由に使える時間やお金が少なくなってしまいがち。
子どもができると尚更ですね。
主な家計管理を夫婦のどちらが行なっているかは家庭によって異なると思いますが、高額のお買い物をする際には話し合いを行うのが一般的だと思います。
生活に必要なものであれば、「これを買いたいんだけど…」となっても、「NO!」が出ることは少ないと思いますが、完全に相手の趣味によっているものであれば話は変わってくるでしょう。
ですが、欲しいもの全てが生活必需品とは限りません。
流行の服や新作コスメ、ブランドバックが欲しい!ということもあるかもしれませんし、新作のゲームソフトを買いたくなることもあるかもしれません。
相手にお伺いを立てて、「OK!」をもらって購入するのも良いですが、そういうときにこそ自由になるお金が欲しいと思いますよね。
そのためにも、夫婦それぞれに「お小遣い制」を導入し、生活費以外は互いにそこから工面する方法を導入することで、自由なお金が手に入る上に浪費も防ぐことができるので、お小遣い制は理にかなっている思うのです。
我が家のお小遣い制度を紹介
我が家は共働きで、それぞれに収入があるため、
- 月2万円
- ボーナス5万円
の年間34万円を「自由に使えるお金」としています。
手取り年収は400万ちょっとくらいですので、給与の一割弱といった感じです。
私の場合、昨年は
- 友人との食事会:約7万円
- 化粧品(デパコス系):約10万円
- 美容院:約4万円
- 株式購入:約13万円
という感じで、美容と交通費がメインとなりました。
夫に尋ねてみたところ、
- 飲み代関連:5万円
- ゲーム、漫画関連:2〜3万円
- パソコン関連:15万円
- カメラ・オーディオ関連:10万円
という感じで、ガジェット系が多めでした。
金額の多い少ないはともかく、自由に使えるお金があることで、「欲しいものが買える」という充実感が得られます。
頑張って稼いでも好きに使えるお金がない…というよりも、確実に仕事に対するモチベーションも上がりますよ。
子どもの教育に関する価値観の合わせ方
お金の次に夫婦も意見が分かれがちなのが、子どもの教育に関するものです。
- 幼稚園派?保育園派?
- お勉強をしっかりさせたい
- 外で思いっきり体を動かしてもらいたい
- 友達とたくさん遊ばせたい
- 習い事をたくさんさせたい
- 色々なことに挑戦させたい
- 何か1つ、熱中できるものを作らせたい
など、どう育てたいかは親たちが育った環境によっても変わってくるでしょう。
子どもが小さいうちは、小さければ小さいほど「子どもの生活は親の考え方次第で決まる」といって過言ではありませんね。
しかし、子どもは大きくなるにつれて、子ども自身の価値観によって行動するようになっていきますので、あまり遠い未来のことを考えておいても仕方がありません。
「今」を含む、近い未来に重点を置いて意見を合わせておくのが良いでしょう。
仕事に対する意見の合わせ方
仕事に対する考え方や取り組み方は、収入に直結することから、相手がどう思っているかは特に気になるところではないでしょうか。
- キャリアを目指したい
- 仕事の負担を減らしたい
- 今の仕事を一生続けたい
- 転職したい
- 独立したい
- セミリタイアを考えている
- 再雇用をするつもりである
- パートに切り替えたい
など、状況により考えも様々でしょう。
家庭によっては「仕事の話はタブー」という家庭もあるかもしれませんね。
実際、仕事に対する考え方や意見を合わせるのは、とても難しいことだと思います。
我が家の場合も、仕事の話には直接触れないようにしており、もし話題に上がったとしても「相手の意見を尊重する」ように心がけています。
現在・未来のお金の話は夫婦でしっかり共有し、10年後、20年後にどれくらいの資産を用意しておきたいかを話し合い、「仕事の話」の代わりにするのがおすすめですよ。
「大黒柱」を決めておく
無条件に「大黒柱=夫」となることが多いですが、夫婦共働きで正社員の場合など、必ずしもそうではない家庭もあるかもしれません。
夫婦共働きの場合、最低でも「子どもの体調不良時にどちらが優先して休むのか」は話し合っておいて損はないでしょう。
我が家では夫婦ともに正社員で、キャリアや仕事内容(責任レベル)に大差はありませんが、「夫が大黒柱である」という共通認識の元、夫には仕事に専念して欲しいと考えています。
育児をする上で、子どもの体調不良による欠勤は切っても切れないものですが、タイミングや回数によっては「評価」に少なからず響いてしまうことも考えられます。
- リスクを分散するのか
- リスクを一点集中するのか
という程度でも良いので、事前に話し合っておくことで、「いつも自分ばっかり…」という思いをしなくて済むというメリットもありますよ。
まとめ
夫婦の価値観を合わせるには、とにかく話し合いを重ねることに尽きますが、そもそも「意見は合わないもの」だと考えておいたほうが無難です。
なんとなく同じ方向を向き、利害関係が生じないように相手を思いやって尊重するのが良いのかもしれません。
とは言っても、夫婦とはここから何十年もまだまだ長い人生を共に歩んでいくパートナー。
面倒くさがらずに話し合いを重ね、少しずつでも価値観を合わせられるようになりたいものですね。